Fleurs de la cerise Annexe

南北杏雪耳雪梨糖水と 南北杏雪耳雪梨湯水

栗に続いて今が旬の梨。

梨は体を潤し、炎症を和らげる働きがあります。
ただし、梨は身体を冷やす「寒」の性質があるので
冷蔵庫で冷やして食べるのは漢方的にはNG。
常温、もっともよいのが暖めて食べる方法です。

梨は暖めて摂取することで咳止めや痰切り、のどや鼻のカサつき防止、
さらに口内炎や舌炎の効果を発揮します。

香港でとってもポピュラーな梨のスイートスープ
南北杏雪耳雪梨糖水
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なし、杏仁(北南)、白きくらげ、黄氷糖を30分ほど煮てつくります。
食後のデザートにお勧め。
お肌への潤いも期待出来ますよ♪

お食事スープならこちら。
南北杏雪耳雪梨湯水
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豚肉を加えて2時間ほど煮込みます。
材料の成分が溶け出した滋味深いスープは身体の細胞の隅々に行き渡るのが分かります。
味つけは「塩」のみ。

この時期は3日分づつ作って飲んでいます。
どちらも立派な薬膳料理ですが、まずいどころか
美味しすぎて飲みすぎるほどです☆

でも大丈夫!香港のスープもスイーツも水分補給を兼ねているので
たくさん飲んでもイイのです。
私は秋~冬になると鼻が乾燥してひどいので
今の時期にたっぷりいただいています。













香港では「薬膳料理レストラン」というものが存在しません。
漢方の国の本場で??って思うかもしれませんね。

なぜなら・・・・・食事はすべて「人」にとって「良」もの=食
だからです。
普段の食事そのものが漢方(中医)的思想を基軸として医食同源=食療養生=薬膳
という考え方で出来上がっているので、わざわざ薬膳料理を食べには行かないのです。
わざわざ薬膳レストランを作る必要がないのです。
普通のレストランで普通に漢方スープがあり
普通に漢方的思想に基づいた料理があるからです。
香港には世界中から美食家が集まっています。
香港人は非常にグルメで食にいくらでもお金をかけます。
いくら身体によくてもマズいものは食べません。
だから美味しくて、なおかつ身体にいい食べ物がたくさんあるのです。

身体の健康は普段の食事がいかにバランスよく摂れているか、です。
普段の食事にこそ、健康を維持し、健康を継続させる力があるのです。
今日の食事が明日の身体を作る。それが繋がっているのです。
食事は決して特効薬の薬にはなりえない。
本当に症状がひどければ、漢方医に診てもらい煎じ薬を飲みます。
しかし、食事は病気を作らない体を作る大きな礎であると思います。
これは薬膳であってもベジタリアンであってもマクロビでも同じだと感じています。

香港ではシェフはみな、漢方の基本的な知識や考えを持っていないと料理が作れません。
まるで漢方医のようです。
作る料理が陰陽のバランスを崩したら人にとって良い食が悪いものになってしまうからです。
これはとても重要なことなのです。
薬膳を勉強すればするほど「広東料理」がどれだけ陰陽のバランスを考えて作られているか
それが分かります。
1皿のうち、ひとつの食材を足しても抜いても、バランスが崩れるのです。
それぞれの食材が補い合い、ひとつの完成された料理を作り出しているのです。
このことを知った時は本当に感動しましたね。
(香港は日本を抜いて世界長寿男女とも世界一なのも食事が大きく関わっていると言われています)

しかし日本の今流行りの薬膳を見るとかなり異質感を感じます。
(かなり商業化されていますしね・・・・)
香港では冷たい状態の飲みものや料理を口にすることは滅多にありません。
漢方において、冷たい状態の飲みものや料理は身体を冷やすのでご法度なのです。
しかし、日本の薬膳のレシピを見ると「冷たい状態の飲みものや料理」がたくさん出てきます。
日本の家庭向けのメニューになると仕方ないのかもしれませんが・・・・・

ここ50年で日本人の体温が1.7℃低くなっているというデータも聞いたことが有ります。
日本人が漢方医にかかると、ほとんどの方が身体が冷えていると診断されます。
やはり冷たい状態の飲みものや料理を食べる食習慣が根深くあるからだと思います。
低体温になると免疫力は下がるし、癌も発生しやすくなると言われます。

生姜は確かに身体を暖めますが、それよりも重要なのは普段から
冷たい状態の飲みものや料理を口にする習慣を減らす
ということだと思います。

日本に帰国して感じたのですが、日本は冷たい料理が多いので
完全にやめるのは難しいです。
私も夏限定で本当に暑くて、身体が熱を持っていてだるい時は
冷やしそうめんやお蕎麦、冷やし中華、冷奴など食べて身体を冷やしますが、
季節が変わったら、極力口にしないようにしています。
普段から飲むのは暖かい水(お湯)か暖かいお茶のみです。
これは香港に長く住んでいたため身に付いた習慣です。

香港では真夏でも冷たい状態の飲みものや料理を食べる食習慣がなく
暖かい料理を食べます。
香港に住む以前はかなり冷え性でしたが、今は体温も36度台。

香港スイーツといえばマンゴープリンとか楊枝甘露とか
冷たいものが日本人には人気ですが、これらの冷たいスイーツはほんの
この10数年くらいに出ていた新しいものです。
杏仁豆腐自体、香港にはないですし・・・・

香港で香港スイーツといえば、やはり暖かいスイーツが人気です。
伝統的な昔からあるスイーツは漢方的思想に基づいたもので
甘いご褒美なのに隅々まで身体を労わるものです。
西洋のスイーツは口と心へのご褒美ですが、
香港スイーツは口と心と身体へのご褒美なのです。
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by hkvege | 2013-09-28 23:58 | おうちお菓子・パン | Comments(4)
Commented by パン at 2013-09-28 23:47 x
先生、こんばんは。
薬膳、とても興味があります。
広東料理、奥が深いですね。中華は、化学調味料が多いのだと決めつけていましたが、先生にいろいろ教えていただき、その考えは、覆えされました。

中医士の資格とかにも興味がありました。是非、今度薬膳もご教授ください。m(._.)m
Commented by hanamiruko at 2013-09-29 17:40 x
そっか~。なるほどです。
暑いと冷たいものを食べたくなる私ですが、同時に熱い薬膳コーヒーも持ち歩くことに最近はしています。疲れたときに熱いのみものがほっとするのは、やはり体にやさしいからですね。スープおいしいうえに体によさそうですね~。
Commented by hkvege at 2013-09-30 17:30
パンさん☆
私も日本に住んでいる時は 「中華料理=化学調味料」 って思っていました。
実際、日本で中華を食べるたび、MSG症候群(化学調味料アレルギー)を発症し、とても辛かった経験があります。
でもいざ、香港へ行ってみると、香港人はみんなMSGが大嫌い。
レストランでもわざわざ「本店無味精」(当店はMSGを使用していません)を宣言する店が多いんです。
香港人には「だってMSGって日本人が考えたんでしょう?」と言われる始末。
実際、日本でMSGを使っていない加工品を探す方が難しい。

広東料理は原味(素材の味そのもの)を大事にするので、MSGを使ってしまうとそれが壊されてしまうのです。
もちろん、香港でも安い店や露天、ファストフードなどではたくさん使われていますが、家庭で使われることはほとんどないと思います。
香港人の方が日本人より添加物に対する目がかなり厳しいです。

そんな事情は日本ではあまり知られていないので、
日本の中華料理は20年前いや30年以上前からあまり進歩がなく
ずっと同じ料理ばかり紹介していますね。。。。
麻婆豆腐、青椒肉絲、回鍋肉、えびちり等
もっともっと美味しい料理があるのに、もったいないなあと思います。
Commented by hkvege at 2013-09-30 17:54
hanamirukoさん☆
そうそう、熱いお茶やコーヒーを飲むと、それだけで心がほっとするというか
気持ちが安らぎ、余裕が生まれますよね。あれは本当に不思議。
普段忙しくて、ゆっくりお茶を飲む時間がない!なんて時こそ、
ほんの5分でも10分でも熱いお茶さえあれば、違ってきますよね。
本来、身体は温かいものを欲しているのだと思います。
たとえばバターや生クリームたっぷりのケーキを冷たい飲み物と一緒に食べたとします。
身体の中では、その冷たい水分のせいでバターが固まるといわれてます。血管の中でそういうことが起きると動脈硬化!
でも熱い飲み物と一緒なら溶かされます。負担がすくないのです。

http://www.geocities.co.jp/Beautycare/1040/ichoub.html
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