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Celtuce

日曜日、Organic Farmer's Villageのゆずもファームで買ったセルタス(茎レタス)
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まさか日本で栽培されているなんて!
初めて見たのは今から2年前。牛久のどきどきで売られているのを発見した時は嬉しくて嬉しくて、即効買いでした。(日本では入手出来ないと思っていたので、菜園で育てようと思って個人用に種を買ってはありましたが、まだ撒いてはいませんでした。)

セルタスは加熱してもしゃきしゃきした食感が残り、歯ごたえのよいお野菜。日本だと「アスパラガス・レタス」とも呼ばれているらしく、確かにしゃきしゃきの肉質は似ているような似ていないような。。。コールラビ、ブロッコリーの茎にも似ています。和洋中問わず、いろいろな料理に使える素敵な野菜です。

原産地は地中海沿岸、漢朝時にロシアから中国に伝わりました。中国では「萵笋」と呼ばれ、特に上海や四川などでよく使われるお野菜です。

今日のお昼に作ったのは萵笋干炒猪肉
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四川のお料理。ピリ辛でこれが本当に美味しいのです!!
四川で食べた味の記憶を頼りに再現してみました。
(美味しさが脳裏に焼きついてしまった)
食欲のない夏にぴったりです。

中国には他に「萵笋」に似た野菜で「油麥菜」というお野菜があります。これはなんとも不思議なのですが、ビール麦の香りがするレタスです。これはまだ日本では見かけたことがないので、これから出てくるといいなあ。(こちらも種あり)「油麥菜」もしゃきしゃき感が美味しくて、炒め物やスープにすると美味しいです。




漢方では、セルタスは消化促進を促し、肺を潤し、痰を消し咳を沈める効果があるといわれています。切り口から出る白い液ポリフェノールの一種、苦味成分ラクチュコピクリン(lactucopicrin)には、鎮静作用、催眠促進、コレステロールを下げたり、神経衰弱の治療、また食品の中の発ガン物質のニトロアミンを分解する成分が含まれていることが分かり、抗がん野菜として、胃癌、肝臓癌などの消化系の癌について一定の予防効果が期待出来るようです。この苦味は血液を浄化し人体の造血機能を促進します。
各種ビタミン、特にB1、B2、Eが多く、カロチン、カルシウム、鉄、リン、ヨード、ニコチン酸、カルボキシル酸、たんぱく質など栄養価も高いです。セルタスは茎レタスと呼ばれるように、主に茎を食べる野菜ですが、実は葉の方が茎よりも栄養価が高いので、捨てずに葉もしっかり食べる方がいいです♪

油麥菜は、肝臓を清め、胃を養い、利尿促進、血液循環作用があるといわれています。栄養的にはセルタスよりも栄養価が高く、カロチンは1.4倍、カルシウムは2倍、たんぱく質、鉄分やセレンも多いです。

中国では和え物、炒め物、スープ、漬物、煮込みなどいろいろな料理に使われていますが、日本の家庭でもサラダや和え物、酢の物、スープなど、とても使いやすく食べやすいお野菜ですね。


とにかく中国には美味しい野菜が本当に多くて、最近は日本の野菜も種類が増えてきましたが、昔は一時帰国のたびに日本の野菜の種類の少なさを見て、その違いにショックを受けていました。まだまだ日本で栽培されていないものもたくさんあります。

中国は食材も豊富で多岐に富み、素晴らしい料理、美味しいものが本当にたくさんあるのに、壊滅的に土壌、空気、水質が汚染されてしまい食糧事情は以前とすっかり変わってきています。現在、本当に危機的な状況に向かっています。とても残念で無念です。


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by hkvege | 2013-06-24 23:14 | おうちごはん
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